1,200年以上の歴史をもつ野沢温泉では、13カ所ある共同浴場は「外湯」と呼ばれ、誰もが入浴できます。40~90度の源泉が30カ所以上あり、すべて天然温泉100パーセントのかけ流しです。外湯ごとに付近の住民が「湯仲間」といわれる組織を作って管理し、毎日掃除をしています。
当館から一番近い外湯で、西ノ宮神社の裏手にあります。幕末に開拓され、2018年にリニューアルされました。泉質は含芒硝-石膏・硫黄泉で、痔核、糖尿病、リウマチなどに効果があるといわれます。
閻魔堂の前にある二階建ての浴場。麻釜と湯ノ宮から引湯し、共同浴場の中では広めの浴槽です。外に玉子湯もあります。泉質は含石膏-食塩・硫黄泉で、胃腸病・リウマチ・婦人病・中風に効果が期待できます。
中央ターミナルから近く、横落交差点坂道の地下にある浴場です。麻釜から湯を引いていて、中は脱衣所と浴室に分かれています。泉質は含石膏-食塩・硫黄泉で、皮膚病に効果ありといわれています。
麻釜通りにあり、麻釜から湯を引いています。泉質は含芒硝-石膏・硫黄泉で、効能は痔核、糖尿病、リウマチ、中風、神経痛などです。源泉の麻釜では村の人が卵をゆでたり、野沢菜を洗ったりする姿が見られます。
名前の通り、昔は渓流に沿った河原にありました。情緒ある木造建築です。湯温は熱く、皮膚病に効くといわれます。泉質は含石膏-食塩・硫黄泉で、効能は胃腸病・リウマチ・婦人病・中風です。
外湯の中で最も大きい木造湯屋建築で、天井が高く開放的です。源泉は麻釜で、湯船がぬる湯とあつ湯に仕切られています。泉質は含石膏-食塩・硫黄泉で、効能は皮膚病、リウマチ、婦人病です。
「おぼろ月夜の館・斑山文庫」の上の住宅街にあります。麻釜から引湯しています。泉質は含芒硝-石膏・硫黄泉で、効能は痔核、糖尿病、リウマチ、中風、神経痛などです。
松葉民宿街の中心にある2階建ての建物で、1階は洗濯場になっています。泉質は含石膏-食塩・硫黄泉。痔核、糖尿病、リウマチ、中風、神経痛などに効くといわれています。
温泉街の中心にある大湯は江戸時代の湯屋建築様式で、趣きある佇まいです。浴槽はあつ湯とぬる湯に分かれています。泉質は単純硫黄泉で、効能は胃腸病・リウマチ・婦人病・中風です。
麻釜から引湯しており、泉質は含石膏-食塩・硫黄泉です。とくに切傷、火傷、おでき痕に効くといわれています。効能はほかに、痔核、糖尿病など。温泉卵を作る場所があります。
手負いの熊が湯治したといわれる古い湯で、2015年に新築されました。湯船があつい湯とぬるい湯に区切られた含石膏-食塩・硫黄泉です。熊が傷を癒しただけあって、火傷、切傷に効能があります。
幕末に開拓された歴史のある湯で、つつじ山公園の入口にあります。乳白色のにごり湯で、泉質は含芒硝-石膏・硫黄泉。効能は痔核、糖尿病、リウマチなどです。
麻釜の源泉から坂を登った高台にある、こぢんまりとした木造の建物。透き通った緑色のお湯で、泉質は含石膏-食塩・硫黄泉です。重病後の回復期に効果があるといわれています。
歴史と伝統のある野沢温泉村には、見どころが満載です。外湯を廻りながら訪れてみれば、散策がより楽しくなります。
野沢温泉村では、例年1月に道祖神祭りが盛大に行われます。国の重要無形文化財に指定された、大規模な火祭りです。この日のために手作りした社殿を、燃やす側と守る側に分かれて攻防戦が繰り広げられ、最後には社殿を燃やして終わります。
9月に執り行われるのは、湯澤神社例祭「燈籠祭り」です。燈籠の列が神社までお練りをし、途中、猿田彦命の舞や子どもが扮した三十六歌仙の舞などが披露されます。